六花の勇者 第十一話『反攻』

アドレットが七人目の罠を解明したお話。
現実世界の推理ものであれば「あえて」提示しない方法もアリなのですが、ファンタジー世界の推理ですのである程度手札はオープンにしておいてくれませんと「なんだかなぁ」と感じてしまいます。
今回のトリックで「太陽の聖者」が重要な鍵なのですから、ここに至るまでにその存在と能力は「さり気なく」語っておいて欲しかったでしょうか。
取りあえずアドレットは自身の力で疑惑を晴らしまして、残るは七人目、つまり真犯人を特定するだけでございますね。
しかしナッシェタニアが狂気から醒めるのが呆気なさ過ぎまして、あの狂気が作品として「浮いて」いたように感じられたのはどうなのでしょうね?
いや、この先の重要な伏線の可能性も捨て切れませんので、現時点で判断するのは早計かもしれません。