アルスラーン戦記 第二十四章『決戦』

アルスラーン、ついにヒルメスと対決す。
同じ「王子」と生まれ落ちたにもかかわらず、今や決定的に立場を異にしてしまった二人の直接対決でございました。
一方は復讐しか頭に無く、もう一方は国家国民のことを考えている。王として相応しいのがどちらかは明白でございまして、どちらに人が集まるのかも同様。
国は王だけでは成立しませんので、完全に勝負ありでございましたね。
…やはり復讐は虚しいよなぁ(笑)
ただもしヒルメスが復讐だけを求めたのなら、それはそれで満足感のある結果に辿りつけたのかもしれませんが、復讐者が二兎求めてはいけませんね。そこが彼の限界だったのかもしれません。
さてエトワール。
彼女も自身の考える世界だけが全てのようでございましが、アルスラーンが彼女の目を開かせられるのか、それとも交わることのないまま別れを迎えるのか。次回最終回で明らかに。