干物妹!うまるちゃん 第10話『うまると今と昔々』

うまるが風邪を引いたり、巻き添えで大平も寝こんだり、大平の手料理の有り難さを思い知らされたり色々。
うまる自体は異常なキャラ(笑)なのですが、そこに描かれているものはこの国のありふれた日常や、いつの時代も変わらない肉親の愛情物語だったりいたします。
誰もが多かれ少なかれ、そして程度の差はあっても経験したことのあるお話なので視聴していて共感や親近感が湧くのでしょうね。
病気になった時の心細さ、いたずらしようと考えていた相手が弱っていた時や、自分のために手料理に工夫をしてくれる親(本作では兄ですが)も愛情に気がついた時の罪悪感。
でもうまるは大平が大好きですし大平も同様。
だからどんなに我儘を言ったり怒っても決定的な事態には至ること無い安心感がこの作品の根底に流れているのでございます。
10年前。
高級マンションに住んでおりましたが、既に母も父も不在のようで、その後何故あのアパートに移り住むことになったのかを知りたいものですが、このシリーズ中にそこまで描かれることはないのでしょうね。
他に今回はうまるがうまるウィルスと戦うシーンの作画に気合が入っておりまして、この辺も太田作品の特徴である動きによる面白さがよく出ていた場面でございました。