ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第13話『眷族の物語(ファミリア・ミィス)』

安全地帯であるはずの18階層に突如現れた階層主・ゴライアス。圧倒的な力の前に冒険者達は狼狽えるが既に退路はなく、生き残るためには戦う以外なかった、というお話。
赤いよ、赤すぎるよ!(笑)
と云う事で本シリーズの締めは階層主に挑むアクションでございまして、動きも良かったですし客員に見せ場もあり満足の出来でございました。
まあ欲を言えば今回使用されていた武器や魔法の説明が欲しかったのですが、流れている時間を止めて一々説明していたらリズムが台無しでございますし、それならこれくらい思い切った処理の方がマシかもしれません。
それに説明してもらってもセリフで流れちゃいますと、おじさんの理解力では頭に入ってこないことは確実ですし(笑)
「ああ強力な武器なんだな」「強大な魔法なのね」が分かれば十分。それは画の役目ですし、その役割は果たされておりましたから。
と云う事でシリーズ終了。
物語の始めから謎があったり主人公に課せられた目的がある作品ですと、ここで終わられては不満タラタラなのでしょうけど、ベルくんの物語は作品が進むことで明らかになって行く分類ですし、ここで終わっても特に問題はございません。
この物語をダンジョンを攻略しながら人と出会い、その中でベルくんが少しずつ成長して行くものであると考えますと、ひとつの危機を乗り越えたここに区切りを持ってきた制作陣の判断は間違ってはおりませんからね。
ヘスティアに膝枕をされながら眠るベルくんが起きて次の冒険へと向かう。そして少年はまた成長して行くことを予感させる良いエンディングでございました。
もっとも最後にヘルメスがサラッととんでもないことを喋っておりまして、ベルくんは出生にかなり大きな秘密を抱えているようでございますが、それはまた別の物語。
作画も良好でございましたしキャラも魅力的に描かれておりまして、楽しくシリーズを視聴させていただきました。スタッフに感謝でございます。