暗殺教室 第22話『渚の時間』

鷹岡の挑発に乗せられそうになる渚。その時寺坂の叫び声が渚に届いて、というお話。
ここで渚を制止したのがカルマや他の同級生ではなく寺坂ってのが実に良かった。E組全員がひとつになった事を象徴する意味も含まれておりましたからね。
プロの殺し屋の挟持と狂った鷹岡が対照的でございまして、なるほどプロってものはどの分野であっても冷静に物事を判断する能力が求められていると。これもE組の生徒たちが学んだことでしたね。
別れ際にグリップがカルマの頭を撫でていたカットがございましたが、本当の本気であればまだカルマでは暗殺者には及ばないことを見せていたのでしょう、ここも良いカットでございました。
と云う事で終幕。
暗殺という子供の成長を促すには一番遠いものを作品の中心に据えておりますが、それは語りたいものを逆説的に描くことが効果的といった創作の基本かもしれません。
そして暗殺の技術を磨く過程で身体強化や、人の心を知るすなわち他者の気持ちを汲み取るを自然に学んでおりまして、まさに「教育」でございましたね。
E組の生徒たちはまだ学ばなければならないことが多いですし、そもそも殺せんせーを倒さないと将来もございません。そして当の殺せんせーはそれを望んでいそうな雰囲気もございまして、その辺を見せていただきませんと作品としてはどうなのかと。
と考えておりましたら来年に続編が決定していたようで、これはなにより。
再会の時を楽しみにしたいと思います。