Fate/stay night [Unlimited Blade Works] #24『無限の剣製』

士郎とギルガメッシュの戦いに決着がついたお話。
なるほど、ギルちゃんは英雄王ではあるけれど戦士ではない、そこに彼の弱点があったということなのか。想いも願いも紛い物、その「宝具」もまた紛い物の士郎だからこそギルガメッシュの宝具に対抗できたと。
…もっとも他の英霊では勝てなかったのかもしれませんが。
今でこそ「英霊」と呼ばれる存在のサーヴァントたちもかつては人間だったわけで、戦闘能力以外は今でも人間そのものでございましたね。
願いに苦しみ迷い悲しむ。
ただこの出会いによってアーチャーは救われセイバーも迷いを祓う事ができたと。アサシンの小次郎も戦うことで己の存在を確認できたので幸せだったかもしれませんし、ギルガメッシュにしたって己の欲望に殉じたわけですからそう悪い結末とも見えませんでした(笑)
第五次聖杯戦争終了。
でもこの世に人が存在している以上その欲望が尽きることもないでしょうから次の聖杯戦争は必至でございましょう。
その時は人の欲望が個人的なものではなく世界の矛盾に向いていてくれると良いのですが。髪を下ろして最高の笑顔を見せてくれたアーチャーがその未来を示唆していてくれたと感じたのは甘すぎるでしょうか。
それはまた別の物語でございますね。