純潔のマリア 第十話『我憎み、我愛す』

ミカエルへのビブの抵抗は瞬殺、重症を負ってエドウィナの元へ担ぎ込まれる。そうしている間にマリアの火刑が迫っていた、というお話。
神は愛を知らないかぁ。
何も関与しようとはせずただそこにいるだけの存在であるなら、神なんてものは人間にとって必要な存在ではないんですよねぇ。
もちろん人の身では何ともしようもない自然の力を前にした時、神に縋りたい気持ちは分かりますし、それで心の平穏を得られるとするならば意味が無いわけではございません。でもそれはあくまで人の考え方であって神の御業ではございませんよね?
そして神が人間に関与しようとしないのは人を愛おしいと感じていないからだと、誰よりも生を満喫(笑)している魔女ならではの発言でしょうね。
まあ都合に悪いことを神のせいにしている人間が神を非難する資格はないのでしょうけど。
マリア揺らぐ。
でも他人のためにしてきたことではないのですから、人の目を気にすることも考える必要もございません。
したいようにする。
それこそ人間が神から解き放たれている証拠なのですから。