ソードアート・オンラインⅡ 第24話(終)『マザーズ・ロザリオ』

ユウキの命が尽きたお話。
生きた証などというものは本人が決めることではなく残された人間が認めるものでして、そういう意味ではユウキの語った「ただ生きるだけ」は正しい認識であろうと思います。
ただ彼女に様々な経験をする時間があったのなら証云々はともかく、明確な目的を見つけ出しそれに向かって生きることが出来たでしょうし、その時は「ただ生きるだけ」以外の答えもあったような気が致しますが。
短い生涯ではあったけれど積極的に人と知り合う機会を得たことで充実した末期を迎えられたことはユウキにとって充足した日々だった事でしょう。
とかく敵対視されることが多い仮想現実技術ではございますが、この作者さんは現実と仮想の世界の境界線に意味は無いと考えているようでございまして、それはこの作品最初のシリーズから一貫しておりますね。
どの場所で生きたのかは問題ではなく、何処であろうと懸命に生きてこそ意味はある。
第2シリーズ最終エピソードが原点に帰った内容だったことは幸いでございまして、これ以降のエピソードは蛇足であると断言してしまいましょう(笑)
もっともラストシーンは実に気になる終わり方でございましたので、続きが気になる事を否定はいたしませんが。