失われた未来を求めて 最終話『君のいる未来』

完全に趣味の問題なのですが、もう少しハッキリとした結末にして頂きたかったかなぁ。
原作がゲームですから多分結末はマルチエンディングであり、このアニメで見せた以外の終わり方に配慮しているのかもしれませんが、何か収まりの悪さを感じてしまうのでした。
奏視点であればこの終わり方も悪くはないのですが、そうなりますとこのアニメで重要だったゆい視点が抜け落ちてしまったように見えまして、その辺がモヤモヤした気分になった原因かもしれません。
…いやそうじゃなくて、佳織の救われた世界が物語の中心に来たのですから、未来の奏たちを見せたことがモヤモヤの原因かなぁ。
佳織の助かった世界ではゆいを作り過去に送り込む奏たちは存在していないのですから、別の世界戦で存在しているからといって此処では見せる必要はないんじゃないかと。
でも佳織が未来で目覚める世界も存在していても当然で、それも見せようというスタッフの心遣いを非難する気にはなれませんし…。
といったように色々と考えてしまう終わり方でしたのでモヤモヤしてしまったようでございます。
アニメと原作は別物であり、であればアニメスタッフが選択した「未来」を見せて欲しかった。それが原作と全く違う雰囲気を醸し出したとしても、それが映像作品を作ったスタッフの覚悟の現れでしょうから。