暁のヨナ 第四話『風の部族』

スウォンの追撃を振りきってハクの故郷・風牙の都まで逃げ延びたヨナだったが、そこもスウォンの測位を認めるよう迫られて苦境に立たされていた、というお話。
王位を巡る争いですからヨナに安住の地などないことはわかりきったことでございますね。いや「与えられた」と書くべきで、なければ「勝ち取れば」いいだけのことでございます。
まだヨナはそこまで考える余裕はございませんでしたが、風牙の都での安らぎを見せることで「このままではいけない」と考えるきっかけにした良い「ため回」でございましたね。
欲を言えばヨナにもっと試練が与えられた方が今後逆襲に転じた時に盛り上がるようにも感じましたが、この作者さんなら他の「奈落」を用意してくれそうですし、黙って待つ事に致します。
…いや個人的には苦難はここまでにしてこれからは復讐譚だけの方が好ましいのですが、その原動力となる「熱量」はまだ不十分でしょうね。