団地ともお 第61話『熱血と冷静のどっちだいともお/さあ、冒険だなともお』

Aパートは君子の所属するバイオ部の部長・熱血くんと小学1年生の辻野くんの交流話。
他人からウザがられるほど感情の起伏が激しい熱血と、その対極ともいえる辻野くんでございましたが、両極ということは同質に通じるようで、愛すべきペットのハム子が死んだ時辻野が頼ったのが熱血だったのがその証拠ではなかったかと。
いや小学生の辻野くんは熱血の暑苦しさの裏に隠れた寂しさというものに気が付いていたのかもしれませんで、…小1の子供に内面を見通される中学生もどうなんでしょうね(笑)
最近は熱血のような愛すべきバカが少なくなったように見えまして、そこがおじさんにも寂しく感じてしまうのでした。
Bパートはコンビニのアルバイト今野くんの家庭のお話。
リアリティを追求いたしますと今野くんの兄と弟はどうやって生活しているの?という実につまらない考えに行き着いてしまうのですが、そこはフィクションでございますので気にしないでよろしいかと。
今野くんだけがアパートの一室に残されたのは、他の二人が旅に出ても帰る場所に迷わないようという親心ではないかと。
使い切れない遺産という兄のセリフが心にしみるエピソードでございました。