棺姫のチャイカ 第12話(終)『遺されたもの』

ヴィーマック王国の航天要塞アトラトスとソアラの戦いが始まり、ソアラ内部でもトールたちの戦いが繰り広げられていた、という最終回。
三人目のチャイカ退場。
レイラは己に課せられた運命から逃れて自由になりたかったのかもしれませんが、それ自体が運命の呪縛であったことに気付けないままだったのが哀しい。
もし彼女が復讐と言った考えに囚われなく本当に自由になりたかったのであれば、全てを投げ捨てて誰も知らない場所を求めることも可能だったはずで、そうしなかった時点でこの結末は避け切れなかったのでございます。
彼女が何を考えていたのかはソアラと共に湖の底へ封じ込められて永遠の謎になってしまいましたが、いやそうではなくレイラはもう生きているのが嫌になって滅びの道を求めていたのかもしれませんで、そう考えますと彼女は目的を果たせて幸せな最後を迎えることができたのかもしれません。
多分リカルドも同じように「死」を求めていたのでございましょう、…死の実感かな? 甚だはた迷惑な人物でございましたが、彼もまた目的を果たせたと考えますと、ソアラに乗っていた三人の中でグラートだけが不幸せな結末を迎えたってことなのかもしれません。
トールも彼らと同種で最終的に戦場で死ぬことを望んでいる(おっさんにはそうとしか見えません)のですが、今はチャイカの目的を遂げさせるために生きていて、もしかするとその中で彼の望みも変わって行くかもしれません。その顛末はまだまだ先になりそうですが。
ジレットの生死、ヴィヴィの変容と新たな展開を見せながら第1シリーズ終了。10月からの2期にも大いに期待しておりますが、既刊分すべてはアニメ化されないのでしょうし、…恥ずかしいけど購入してこようかなぁ。
でも原作を先に読んでしまうと楽しみが半減してしまいそうだし、第2シリーズが終了してから購入して読むべきか。まさに角川映画の「読んでから見るか見てから読むか」の判断を迫られるようでございます(笑)
レイラが退場したということでEDの「快楽原理」も聞き納め。最近のアニメの中で一番好きな曲だっただけに残念。次期シリーズもいい曲を聴かせて頂けると嬉しいので期待。