棺姫のチャイカ 第7話『還らずの谷』

チャイカ一行は次の遺体を求めて八英雄の一人で魔法師のシモンが4年前最後に目撃されたラデミオの街へやって来た。しかしシモンがいるのではないかという谷は、立ち行った者は誰一人帰ってこない谷と噂されていて、というお話。
このシモンという英雄は原作でチャイカたちが訪れた時は既に死んでいたそうですが、死は苦痛や悩みから永遠に開放されると考えられなくもございませんので、ある意味生きていたほうがより残酷度が増しますのでこれはこれで。
「魔王」を倒しても誰も幸せになれないようでございまして、では何のために彼らは戦ったのかという疑問が沸き起こるのでございます。…此処で描かれない一般市民かな?
結局の処、権力の移譲に過ぎないのかもしれませんし、チャイカが動くことで見せかけの平和がその本質を暴かれるのではないかと期待しております。
それにしてもトールは随分と「甘々」な妄想を抱いていたようでございますが、女三人で冷静に論評するのはヒドすぎますなぁ(笑)
ハードな世界を描いた物語ではございますが、随所のユーモアで救われておりまして、この辺のバランスは見事でございます。