キャプテン・アース 5『星空の絵本』

テッペイのキルトガングとしての覚醒をきっかけに地球からの脱出を目指す「方舟派」と徹底抗戦の「迎撃派」の対立が深まる。そんな中迎撃派の西久保はテッペイに天海道でコールドスリープしている彼の遺伝子提供者の確保を命じるのだった、というお話。
登場しただけで胡散臭さが爆発する石田さんの存在感は流石です!(笑)
本当であれば見知らぬ物同士の親子が初めて対面するといった感動的なエピソードなのですが、台詞の一つ一つに「裏」があるんじゃないかと思わせてくれましてねぇ。
問題はそこじゃなくて。
この時点で西久保がテッペイを父親に会わせようとしたのは、テッペイが自身の出自に疑問を感じていることへ助け舟を出すためだったのかもしれません。君の居場所は此処でいいんだ、と。
もちろんテッペイがキルトガングに出奔しないよう楔を打ち込んだと取れなくもないのですが、西久保の父親としての一面も同時に描かれておりましたので多分純粋にテッペイのことだけ考えての行動と信じておきます。
子供たちのことをきちんと見ていて彼らのこと考えていてくれる大人がそばにいれば、テッペイだけでなくダイチもハナもアカリも脇道に逸れずに済みそうですが、その分大人の負担は増えそうですね。
果たして西久保たちはその負担に耐えることが出来るでしょうか? …うむ、主人公は子供たちですが、主役は大人たちかもしれませんね。