銀の匙 Silver Spoon 秋の巻 第六話『御影、奮闘す』

エゾノー祭当日過労で倒れ入院した八軒のところへ父親が尋ねてきて、というお話。
八軒と同じような年齢でしたら八軒パパの言うことに反発したのでしょうけど、この歳になりますとむしろパパの言うことにいちいち肯いてしまいまうのですが、…もうちょっと言い方はあると思いますが(笑)
数正さんは多分徹底した合理主義者なので正しいことはオブラートに包む必要はないと考えているのでしょうが、人との付き合いではそのオブラートが必要だということに思い至っていないのかもしれません。
そう考えますとエゾノーに来るまでの八軒も人との付き合い方は全くなっていなかった訳ですから、似たもの父子ということなんでしょうねぇ。
ノートに書かれた見学者の感謝の言葉に落涙する八軒。
誰かのために頑張るわけではないのかもしれませんが、努力したことを見ていてくれる、評価してくれる人の存在が嬉しくないわけはございません。
他人の感謝の言葉で心揺さぶらされるのは八軒が一生懸命頑張ったからでして、相手の心に触れるためには自分も相応の努力が必要ということでございますね。
で、この場面ノートを読んでから涙を流すまでにもうちょっとだけ「タメ」があればもっと効果的だったように見えまして、あまり淡々と処理してしまうのは考えものではなかったかと。
この回の最重要ポイントとして考慮していただきたかったかもしれません。