凪のあすから 第十六話『遠い波のささやき』

再び美濱中学校に通うことになった光は征服を作ることになって美海・さゆと一緒に町へ出かけたが、というお話。
光が無理をしているというのはよく分かりますが、その心の中を安易に見せなかったところは好感が持てました。だって本人が歯を食いしばって頑張っているのだとしたら、そこは尊重して「描かない」のは作り手の優しさでしょうからね。
常日頃なんでもかんでも葛藤を描いてしまってはそれ自体が安っぽくなってしまうと考えておりまして、この感情は一番効果的な場面までとっておいていて頂きたいと思います。
体の大きさも年齢もおなじになっても光にとっては美海は「あの頃」のままで、それが美海には哀しい。でもこの「差」は多分永遠に縮まらないのでしょうねぇ。
でもこの段階で美海が「海の人」として覚醒したのには何らかの意味があるわけで、う〜ん、もしかするともしかするのかなぁ。
そして要復活。
こちらはちさきとさゆの三角関係が発生しそうですが、考えてみますとこの作品の登場人物で両想いのカップルはおりませんで、冬眠明けでその人物相関は更に混迷しそうですが、さて如何に。