アウトブレイク・カンパニー 第12話(終)『侵略者を撃て!』

日本政府の慎一排除計画が実行されたお話。
まあこの作品の内容とすればあまり重たい陰謀というのは著しく雰囲気を壊してしまいますので、ラスボスはこの程度のチョロい小役人ぐらいが丁度いいのかもしれません。
的場さんが本気を出し過ぎるとエルダント自体が壊滅してしまいそうでしたので、此処に至るまでに的場のキャラを「有能なのだけれど全くやる気が無い国家公務員」と見せておいてくれますと幕引きも納得だったのですが、そこが少しだけ不足していたでしょうか。
作品全体の感想といたしましては、萌え文化を異世界に持ち込んだらどうなるだろう?といった着眼点は面白く、その結果が楽しく描かれておりましたが、日本政府の目的が資源確保だったのが現実的過ぎたように感じられまして、ここも一捻り欲しかった。
もっとも初めの数回はエルダント帝国の身分制度も問題にされておりまして、作者は単に面白おかしい世界を描こうとしていたわけではなさそうですので、硬軟のバランスは難しい作品だったのかもしれませんね。
前回の言及されていた「萌の現地生産」も見たかったですし、諸々含めてこの作品と又の再会があれば嬉しいのですが。