ダンボール戦機ウォーズ 第37話(終)『俺たちの未来へ』

セレディとの最後の戦いに臨むアラタは仲間たちの助けも得て勝利を収めた、と云う最終回。
結局セレディの云う戦いのない世界は今と違うシステムの構築といったお話で、それは支配者が変わるだけでございまして実は何も変わらないのでございますが、これを深く追求しても答えなんてありは致しません。
平等と申しましても、それを突き詰めますと「緩慢な死」に至るだけなんじゃないかと学生時代に考えて事がございまして、…まあおっさんの「厨二病」体験ですね(笑)
ただ、この作品のメイン視聴対象者のお子様たちには「平和」を意識させるだけで十分でして、その先はアラタのように各自考えてそれぞれの答えを探せば良いだけの事ですので、作品としてはこれで十分でございますね。
今回のシリーズはこれまでのシリーズと違いあまりLBXに個性と申しましょうか特徴が感じられませんでした。やはりテーマを前面に出し過ぎますとLBXのキャラが薄れてしまったようでして、そこが少しだけ残念でございました。
アクションシーンは確実に進化しておりまして、これは回を積み重ねてスタッフの練度が上がった結果だったと考えておりますが、本当に「殺陣」は見事でございました。
長い「ダンボール戦機」シリーズも今回で終了。
思い返せば様々な突っ込みどころを提供してくれた作品でございましたが、ことメカの見せ方という点では最近のアニメ作品の中でも1・2を争うものでして、その一点だけでも見ておいて損はなかった作品でございました。
内容につきまして色々と野暮なことも書いてまいりましたが、今考えますとそういった「隙」を見せることで年嵩なファンを食いつかさせるための「餌」だったような気がしております、…日野社長だしなぁ(笑)
グランドフィナーレともいうべき最後のEDで歴代のLBXを見せた演出も、アニメだけでなくゲームやプラモを買ってくれたファンに対してのサービスでございましょうし、この辺の気配りは流石です(笑)
最後に
ダンボールの中でやれ!
以上がシリーズ139話毎回感じていた感想でございます(笑)
楽しい作品をありがとうございました。