ガリレイドンナ 第11話(終)『ガリレオジャッジ』

大団円。
物語の骨格としては申し分ない作品のように見えました。
世界的エネルギー不足を解消する「お宝」を巡って様々な勢力が争奪戦を繰り広げる。その中で海賊と三姉妹のひとりとのラブロマンス、敵の首領と女スパイの複雑な恋愛模様、ヒロインが過去に戻って「お宝」のヒントを与えるなどなど、面白いお話は其処彼処に配置されていたのですが、どれも十分に活かしきるまでには至っておりません。
冒険ものに必要不可欠と思われる要素を全部大鍋に放り入れたけれど、それぞれが馴染むまで煮込めなかったという印象でございます。
あるいは2クールの時間を確保出来ていたのならそうした部分も過不足なく描けてのかもしれませんが、なんにせよ駆け足過ぎて余韻がなくなってしまったのが本当に惜しい。
この尺であれば枝葉をバッサリ切り落として核心だけを残すといった集中と選択が必要だったのかもしれません。
面白くなる要素は山盛りだったのに不発に終わってしまった。
私のこの作品の感想はこれに尽きるのでございます。