COPPELION コッペリオン 第11話『覚醒』

第1師団の秘密兵器「鉄グモ」に襲われた荊たちだったが、覚醒した葵の活躍でこれを撃退。一方脱出のための電車を動かす電源の確保に向かった五次郎たちは苦戦していて、「ゾーン」が迫る中合流地点に現れない。遥人が様子を見に向かうが、というお話。
原作の何処に制作者サイドが焦点を合わせるかが気になっていた作品でございましたが、結局のところ最後まで（そいうものがあるとして）私の感性とは違っていたようでございます。
白マントの変質とそこに至る過程、黒べえ親方を救うために自分を犠牲にした源内、五次郎の後悔と償い、遥人の「人」に対する責任感の源泉、当時あれだけ有能そうに見えた総理が何故今はああなってしまったのか…、深く描くことが可能であり、そこがこの作品でもっとも重要な「過酷な状況に置かれた人間」を見せることに繋がるような気がいたします。
この作品に過度なユーモアはそう必要とは思えませんし、愚直に泥臭く人間に迫って頂きたかった。そう云う素材ですからね。
と云う事で遥人もここで退場。彼の慟哭が見たかったなぁ。