夜桜四重奏 〜ハナノウタ〜 第7話『イバラミチ3』

謎の老人の正体はアオの兄ギンであり、しかしてその本当の正体はかつて人柱にされた比泉円陽の子孫・円神だった!というお話。
皆のため自分を犠牲にした「良い話」が実は「ひどい話」であったというのはよくある話でございまして、自分たちの悪行を知られる事を怖れ不都合な真実を隠蔽するため「美談」に仕立てたと云った処でしょうか。
でも現時点では円神の言い分だけですので。彼の語ったことが真実なのかどうかはまだ分かりませんが。…物事は一面だけを見ていても真実とは申せませんしね。
と云ったこの作品の大きな物語につきましては終幕まで判断を保留させていただく事にして。
円神との戦いにおいて苦戦していた「カルテット」の面々が秋名が刺された瞬間本気モードに豹変して円神を圧倒しておりましたが、それまでどんなに苦戦していても飄々としていたのに急に無口になり、動の中の静とでも申しましょうか、静かな怒りが見事に表現されておりまして純粋に相手を倒すことだけを目的にしていたことが画面だけで伝わってまいりました。
作画もヌルヌル動いて満足させていただいたのですが、全編動きまわって頂けたらもっと満足できたのにと考えてしまうのは贅沢なのかもしれませんねぇ。