私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 喪11『モテないし、文化祭に参加する』

「蛍輝祭」のお話。
いっそ完全なボッチであれば智子の中で全ては完結してしまうでしょうし、智子のような鉄の心を持ってさえいれば傷は浅くて済むのでしょうが、優の優しさが逆に智子を傷つけてしまうというこの皮肉。
切ないなぁ…。
いえ智子自身は傷ついているといった自覚はないのかもしれませんが。
今回は同じ学校の友達と他校の文化祭み来たのに、一日中智子と過ごしてくれた上に別れ際には陽の中の優が後者の影に包まれていた智子を自分と同じ陽の中へ連れ出した処で泣かされました。…本当に優ちゃんは優しいなぁ。
そしてもう一人今回登場した今江恵美先輩の描写も素晴らしかった。
智子の負担にならないように着ぐるみをつけた上で風船を渡し、文化祭の楽しい思い出の手がかりを残した上で、更に優同様影に沈んだ智子をもう一度陽の中へ連れ出した上で抱きしめてくれまして、…泣かせるなよ(笑)
今江先輩は智子の心情が分かっているようなのですが、さて彼女にはどのような過去があるというのでしょうか? …今シリーズ中には解明されないでしょうが。
何はともあれ智子にとって文化祭は楽しいものだったようで、特殊EDもいい雰囲気を醸し出しておりまして、本当にこの作品のスタッフは手錬れ揃いと再確認させられました。
このまま幸せにまい進する智子を見ていたような気が致しますが、そんなわけないんだろうなぁ…。