銀の匙Silver Spoon 第十一話(終)『走り出せ、八軒』

豚丼」の処理は終わったけれど八軒の悩みには答えはまだ見つからない、というお話。
第1シリーズ終了。
若いということは内側から聞こえる声の意味が分からず、でも四六時中聞こえてくるものに対しての焦燥感だけは理解できるといった実に不安定な時期のようでございます。
勿論聞こえないふりもできますし、そもそもそんなものを感じないといった方もおられるのでしょうが、八軒のように馬鹿正直に向き合おうといたしますとその青春はシンドイものになってしまうでしょう。
でも悩んだ過程はいつか実になると信じることができれば、他人が思うほどつらい時期ではないのかもしれません。
若人の苦悶する姿はその時期を通り過ぎた身と致しましては楽しい反面、自分がその時期に真剣に悩まなかったことに対する後悔もございまして少々複雑でございます。
八軒くんの悩みはまだまだ続きますので、新年からの第2シリーズを首を長くして待たせていただきたいと思います。