たまゆら 〜もあぐれっしぶ〜 第11話『今年もありがとう、なので』

晦日に二度目の「わたしたち展」を開催、その日はかなえが入試のために写真を「封印」する日でもあった、というお話。
「その時」には考えもしない事なのですが、仲間と過ごす楽しい(楽しくなくとも)時間はほんの一瞬のことでしかなく、もう二度と過ごすことのできない時間だったことに歳をとってから気付かされるものでございます。
もちろん成長に応じて新しい仲間ができてその友だちと新しい時間を過ごすことになるのですが、学生時代のそれは大人のそれと違うように感じられまして、…アレは何なのでしょう?
かなえは本能的にこの時代からの卒業を悟ったようでございまして、その時代が楽しければ楽しいほど別れの辛さを感じていたのかもしれません。
陳腐な言葉ではございますが、還り来ぬ青春への惜別なのかもしれません。
でもこういう仲間を得られたということ自体が奇跡のようなものでございまして、かなえは楓という友人を得た事で、仲間と同じ風景を見るという経験ができたのですから実に羨ましい(笑)
別れは悲しいことですが、悲しむだけの経験を思い出を作れた喜びの方が貴重だと歳をとってからかみ締めることになるかと。
…この辺はおっさん向けの内容ですねぇ、スタッフもこういう青春を送りたかったのでしょうね(笑)
ということであまり美しい青春をおくれなかったおっさんには少々辛いエピソードでございました。…若者は悔いのないように過ごしてくださいね!