有頂天家族 第三話『薬師坊の奥座敷』

人間たちが五山の送り火が近づいて浮かれる頃、狸たちも夜空で浮かれるために「納涼船」を用意しなければならなかったが、下鴨家の長男矢一郎は調達に失敗。そこで矢三郎が赤玉先生にかけあって代わりのものを借りようとしたのだが、というお話。
若い娘に入れ込んで貢いだ挙句捨てられても「喜ぶ顔が見たいから」とは、ただのエロジジイじゃないですかー!(笑)
このへんの人も天狗も狸もなんにも変らないといった描き方が大変好ましかったですねぇ、同じように喜んだり悲しんだり浮かれたり(笑)するのだ、と。
ですから不思議な空間が其処彼処に空いていようとそんな事は問題ではなく。どんなに不思議な世界があったとしても皆そこで同じように生きているだけのようでございます。
もっともその世界の中で弁天だけが少しだけ外れているように見えまして、人間なのに一番人間らしくない存在でございますねぇ。
納涼船も手に入れまして次回は浮かれ騒ぎが最高潮に達するようでございます。