宇宙戦艦ヤマト2199 第11話『いつか見た世界』

ガミラス人のメルダが艦内にいることで乗組員の間に動揺が広がっていた。各人がガミラスに対する様々な思いを抱える中、機関士官の山崎は島に開戦時の様子を伝えるのだった、というお話。
異星人とのファーストコンタクトという題材は古くから描かれてきたものですが、当作においては不幸な出会いに終わったようでございます。
人は往々にして未知との遭遇におきまして恐怖が先に立ってしまうようでして、その裏返しが先制攻撃といった行動に出たのかもしれませんが、芹沢のような無能な人間が組織のトップにいたことが不幸だったのかもしれません。
開戦の命令を出して、さらにその後の事態を鑑みれば芹沢がまだあの地位に居ること自体が謎。彼の政治力の大きさの証明なのでしょうね。
無印ではこの開戦の件は省略されていたと思いますが(記憶違いの可能性は高いですw)、最初に攻撃を仕掛けたのは地球側と追加したことでこの戦いの意義に暗い影を落とし陰影をつけ、ひいては和解への可能性を残す伏線になるんじゃないかと考えております。
相互の理解がなければ古代くんのあの台詞も空虚ですからね。
冒頭に懐かしい顔多数発見、そしてガトランティスの懐かしい軍艦も(笑)
ガミラスが決して無能ではないと描かれているからこそヤマトの旅の困難さも浮き彫りになるのですから、短時間ではございましたがこうした会戦描写は必要なんですよね、さすが「ブッちゃま」でございます。