宇宙兄弟 #58『本気の失敗』

ムッタがビンス・ピコと飲みに行ったお話。
「本気の失敗には価値がある」につきましてはここ数回で語られておりましたので、まだ何か語るべきことが残っていたのかと考えておりましたらそういう事でしたか。
ビンスとピコの少年時代に存在したリックの言動がムッタと重なっていて、その思い出のトリガーが「本気の失敗」であると。
アメリカであろうと日本であろうと現代でも未来でも、夢の前にたちはだかる現実の厚い壁にビンスたちも苦しんでいたようで、…その辺の事情につきましては次回以降に語られるのでしょうが、リックはその壁によって押し潰され脱落したんでしょうねぇ。
だからこそムッタの
「俺の敵はだいたい俺です」
に泣かない訳にはいきません(笑)
どんな現実があろうとも最終的に決めるのは何時だって自分。皆その事には気付いているのに認めたくなくて目を背け、誰かや何かのせいにしてしまうものですが、それを乗り越えて「だいたい自分」と言えるムッタが眩しいよ!(笑)
ビンスたちが夜空を見上げると光り輝くISSが見える場面がございましたが、あのISSが迷える少年たちを未来へ導く灯台の光に見えましてまた泣く。あの光は誰にでも見えるけど、意志ある者にしか意味をなさない光なんでしょうね、…おっさんは見ることが出来なかった「光」でございます。