惡の花 第2回

高男、一線を超えるの巻。
自分が(高男の年齢時)性的なものに淡白だったからなのかもしれませんが、高男の行為に共感はできないのですが、まあ分からなくもない(笑)
好きな子の事は全部知りたい、それこそ五感全部を使ってでも知りたい。独占したいという想いの発露なのかもしれませんね。
そして罪に怯える高男。
犯した罪自体は重くはない(いやまあ「窃盗」ですから軽くはないのですが、学校内のことですし早々に自首すれば…、変態扱いは確定ですけど)ですし、これで最悪感などを覚えないような人物であればどうということもないのかもしれませんが、高男自身が罪を自覚するが故にそれに対する罰に怯えると。
苦悩する高男の前に仲村出現。
これはある意味「救い」かなぁ。つまり怯える対象が自身が犯した罪から仲村という第三者に移行して、罪そのものから解放されたのではないから「救い」と考えた次第でございますが、もっともどちらの「罰」の方が重いかは現時点では不明でございます。
この作品ではどこにでもサスペンスは転がっているという恐ろしい事実(笑)が描かれておりますが、長濱監督がこれを通常のアニメ絵で表現しない事に納得。
仮にアニメ絵で表現してしまいますと、画の持つ可愛らしさが邪魔になってしまいこの「怖さ」を見せるのには相当な労力が必要でしょうけど、この画は視聴者の感情移入や親近感を一切排除しますからねぇ。
だったら実写でやれ!と云われそうですが、役者さんが演じますと今度は生々しさが増してしまい兼ねず、高男の心の底を覗くといった心理描写の障害になりそうですし。
恐怖がジワジワと迫ってまいります。