たまこまーけっと 第11話『まさかあの娘がプリンセス』

王子さまの嫁認定されたたまこの周囲の人々が右往左往したお話。
ポイントカード100冊がどういった役割を果たしていたのか暫し考えたのですが、明確な答えは出て来ませんでした。ただうさぎ山商店街でたまこが暮らしてきた時間を具体化したものではないのかと考えますと、その裏側に人々との濃密なつながりをも表現していたのかもしれません。
そういったつながりがあるのだからたまこがこの町を離れてしまうことなんてありえないといった事も示唆していたのかもしれませんが、なくしたメダルを持ってきたのが王子という処に別の意図もあるのかも(笑)
勝手に娘を嫁に出す父親の悲しさを想像して荒れる豆大なんてのはホームドラマの定番でございますし、血縁でもない商店街の人間がたまこのことを心配して集まるのも同様。…昔の日本映画にはよくございましたねぇ。
こうして物語だけを追いますと全くアニメ向きの題材ではないのですが、そこに切り込んだ京アニの挑戦者魂は素晴らしいものがございますね。
そして今回の白眉は自分の気持ちを誰も聴いてくれなくて、それでも大声を出さないでヤキモキしていたたまこの作画だったかと。動きで感情を表現するといったアニメーションの楽しさがあそこにはございました。