マギ 第20夜『王子と皇子』

シンドリアで白龍と出会ったアリババはバルバッドで蛇にかまれた傷が疼きだす。それは「銀行屋」が植え付けた黒いルフで、それを解除するためにアリババたちは迷宮を目指した、というお話。
重い話が一段落(終わった訳ではございませんが)して登場人物たちが活き活きと描かれるとこの作品は楽しいですし、迷宮を攻略するお話が待っているかと思いますと尚更でございます。
連載を長期化しようとすれば単純な迷宮巡りだけでは息切れしてしまうでしょうから、登場人物たちの行動の動機を念を入れて作り込んでいるのは理に適っていると思います。
ただその結果、作品の持つ爽快さが犠牲になっては本末転倒だと考えておりまして、この作品はキャラが立っているのですからもうちょっと自由に動かしてくれた方がいいように感じておりました。
多分これが最終エピソードになるのでしょうが、この状態のまま「元気に」終幕を迎えて頂きたいと願っております。