さくら荘のペットな彼女 第10話『キライキライ、ダイスキ』

リタ、龍之介に論破されるの巻。
人の感性に訴えかける芸術の優劣というものはよく分かりません。技巧ですとか構成力というものであれば素人でも多少は判断できるのかもしれませんが、…まあこれも勘違いしている可能性が高いんですけどね。
大昔ピカソの本物の絵を展覧会で観たことがありまして、それまで写真でしか観たことのない彼の生の作品を観た時、その絵から発せられた迫力に圧倒されたことを思い出しました。写真の絵しか知らなかった時は訳が分からなかったのですが(苦笑)
だからといって私が芸術を理解しているという事ではございませんで、人の感性などといったものは千差万別であり、優劣などつけようもないと言いたいだけなんです。何を好きになるか、どれを評価するかは人それぞれであろうと。もちろんそれと「売れる」は全く別物でございますが。
今回ここで扱われていたものはもっとスタートラインに近いところのお話でございまして、「何故あなたは絵を描くのか?」といった問題。多分「絵」だけのことではないのでしょうね。
お金を稼ぎたいというだけならいつも言われている通り、もっと効率の良い稼ぎ方がございますので絵に拘る必要はないでしょう。一番大切なものは「好き」という気持ちだということですね。
でも次の段階、つまり創作物を発表する以上他人の評価を無視する訳にもいきませんが、その時必要なものは龍之介が語っていた本質の部分である「揺るがない自分の意志」を持っているかどうかなのでございましょう。
本作はその覚悟を試されていたり、養っていたりする時期を描いているようでございます。