PSYCHO-PASS #06『狂王子の帰還』

狡噛が監視官から執行官へ降格された因縁の相手の姿が少し見えてきたお話。
直接手を下すのではなく、ほんの僅かだけ手を貸し背中を押す槙島の「係数」はきっと低いんでしょうねぇ。一方「憎むべき相手」ができたことで係数が跳ね上がった狡噛の方が犯罪者に近いと判定されてしまったと。
此処から導き出されるものは、何をもって「悪」とし「正義」とするのかというものなんだろうなぁと推測。…人の心は複雑怪奇でございますからねぇ。
そして猟奇殺人。
テイストとしては90年代の「沙粧妙子-最後の事件-」、描写としては同じく90年代の「多重人格探偵サイコ」に近いかなぁ。前者が「飯田譲治」後者は「大塚英志」で、本作は「虚淵玄」さんかぁ、凄い系譜ですねぇ(笑)
多分こうした内容のドラマは今のテレビでは作れないというから本広克行さんのような人がアニメの製作にかかわるんでしょうねぇ。
…まあ黎明期のアニメには映画屋さんが関わったおかげで色々酷い(褒め言葉)作品が生み出されておりまして、その意味では人材交流は良い事なので実写畑の方にもトライする場所を与えて欲しいと考えております。