超訳百人一首 うた恋い。 第11話『香子と藤子 紫式部』

紫式部と幼馴染の藤子のお話。
今回のお話も別にあの時代だけのお話ではなく今の時代も同じかと。
幼い頃の気持ちを一方は持ち続け、もう一方も忘れてはいないのだけれど自分の境遇を顧みると輝いている友と会うことを憚ってしまう。
時の流れの残酷さが良く現れておりましたが、その原因といえば女性が自由に生きられなかったことでしょうね。
もっともそれを今の我々が今の基準で判断そて「かわいそう」と感じるのは間違いのような気も致します。それが「当たり前」の時代に彼女たちは必死に生きていたのでしょうし、その成果が数々の歌や創作物として残ったのではないでしょうか。
創作の原動力が悲しい想いだったとしても、いえ悲しいからこそこそ人の心を揺さぶるものを残せたような気が致しました。