TARI TARI 第11話『満ちたり 欠けたり』

白祭の音楽劇に向けて合唱部は準備に追われていた。そんな中白浜高校には生徒たちの予期せぬ事態が迫っていた、というお話。
大昔の青春ドラマなら、ここで熱血教師が登場して事態の収拾のために周囲を巻き込んでの大騒動に発展するところなのですが、ある意味非常に現代風でございましてそんな教師も「関谷純」(笑)も現れたりはいたしません。
まあ現代風と書きましたが、現実問題といたしましてこういう事態に生徒が出来ることなどは何もないのが本当ですから、この構図は昔も今も何も変わらない「リアル」でございましょう。
現実に打ちのめされる来夏たち。その中で和奏だけが歌作りをやめないのは、その歌が白祭のためなのではなく、母親との約束から発しているからでございましょう。
白祭とか学校とかそんなものは関係なく。
彼らが「今」生きている証として感情を爆発させる、そのためにこの作品では一番感情を表しやすい「歌」を中心に据えていたようでございます。
その歌で廃校が撤回されるといった奇跡が起こるとは考えてはおりませんが、それでも何か「キセキ」が待っている予感を漂わせて次回へ。