アクセル・ワールド #15『Destruction;崩壊』

能美に負けて飛行アビリティも奪われた春雪は、以前の脆弱な少年に戻ってしまい自分の殻に閉じこもろうとしていた、というお話。
「まず黒雪姫に相談する(離れていても連絡手段はあるのですから)」「タクと計画を練る」「赤の王に相談に乗ってもらう」など色々と手はあると思うのですが、そうしなかった理由も分からなくはない。
いつも他人を頼ってばかりでは自分が情けないですとか、バーストリンカーとして(中途半端な)自信がついたのでひとりで対処できると考えたですとか、まあいずれにせよ「ひとりで」何とかできると考えたのだろうと思うのですが、しかし困った時ほど友人を頼らなきゃ、今まで自分一人で全部こなしてきたわけでもないのですから。
と、考えておりましたらBパートのアッシュさんに春雪も視聴者のおっさんも救われる(笑)
ある意味アッシュという存在は春幸が自分で作った友だちでございまして、春雪が殻に閉じこもってばかりでも、受け身ばかりでもないという証明にもなっているようでございます。
能美にしてもそうですが、人間関係というのは現実の世界でも難しゅうございまして、付き合ってみなければ相手がどんな人間なのかは分からない。でも打ち解けるまでは時間も手間もかかり面倒なので敬遠してしまうのですが、踏み出す勇気を持たなければ新しい人間関係など作り上げる事など出来ようはずもございません。
ここではアッシュさんが良い奴だったから春雪は救われたともいえるのですが、逃げていればアッシュがどんな人間なのかは永遠に分からなかったのですから、少なくとも踏み出した春雪だからこそ得た人間関係だったかと。
電脳世界で春雪が世界をどう広げて行くのか、今後が楽しみでございます。