AKB0048 Stage11『ランカスター再び』

凪沙たちの故郷のランカスターでAKB0048のライブと研究生のお披露目公演を行うことになった。しかも研究生たちはそこで「新曲」を発表する事を命じられる。しかしランカスターは今芸能禁止派が盛り返していて、というお話。
本作におきましては岡田磨理さんの脚本の真骨頂ともいうべき少女たちの複雑怪奇な心の揺れが鮮明になってまいりまして実に喜ばしい展開かと(笑)
AKBという素材を使う以上、彼女たちを貶めるような物語を作る訳にはいかなかったのでしょうが、綺麗事の中に人間の持つ「毒」を巧妙に混入させている辺りは岡田さんらしいなぁ、と。
皆が一つの目標に向かって力を合わせるといった最終目標は揺るがないと思いますが、その過程で彼女たちが他者と自分を比べて嫉妬や羨望、自信喪失などが描かれておりました。
そういった負の感情ですら、上に向かうための原動力として利用しないとアイドルとして大成しないのかもしれませんが、さてこれらの感情を最終的にどのように昇華してくれるのかが見ものでございます。