這いよれ!ニャル子さん 第12話(終)『夢見るままに待ちいたり』

ニャル子たちが消えたのはグタタンの執事・ロイガーによる陰謀だった!というお話。
Aパートはモロ「ビューティフルドリーマー」でございましたが、カラスを効果的に使用していた辺りは「押井オマージュ」だったのかもしれませんね(笑)
オチの酷さはこの作品として平常運転だったので、最終回といっても気負わないところに好感が持てました。…中田さんは仕事選んでも良い芸歴だと思うんですけどねぇ(笑)
本作は「アニメ好き」「特撮好き」に対する常識テストとして小ネタを「これでもかっ!」と仕込んでおりまして愛好家には堪らない内容となっておりましたが、一般の方々にとっても同じ反応なのかどうかは「こちら側」のおっさんにとりましては分からないところでございます。
まあ深夜に放送(おっさんは「ニコ動」で視聴でしたが)されているアニメを観ている人間なんて皆「こちら側」の人間なのでしょうし、その時間帯に放送しているということは「向こう側」の人間なんて最初から相手にしていないのかもしれませんが、本作はニャル子たちの反応だけを観ている限り立派なハイテンション・コメディでございますので視聴対象者を絞ってしまうのは惜しい気持ちで一杯です。
上で「押井オマージュ」と書きましたが、内容や人物配置を考えればこれは「うる星やつら」の正当な子供たちのひとつでございまして、「うる星」が水曜午後7時半に放送され一般人にも受け入れられていたことを考えますと、本作は生まれた時代が悪かったなぁ、と思わずにはおられません。
いつの日かこういう作品が一般人の目に触れられる機会を得る事を願いつつ、楽しい作品を提供して下さったスタッフに感謝して感想といたします。