境界線上のホライゾン 第13話(終)『境界線上の整列者達』

ホライゾンを奪還したトーリは、ホライゾンンのアリアダスト教導院への入学手続きを済ませて戦線離脱を試みるも「K.P.A.Italia」の栄光丸が武蔵を追撃してきた。トーリと共に武蔵の甲板に降り立ったホライゾンは大罪武装「悲嘆の怠惰」でそれを退け、武蔵は西へと向かうのだった、というお話。
ああ、これは「明るい『どろろ』だったのか」と、第1シリーズの最終回を観終えて今更ながらの感想でございます(笑)
どろろ」にも元ネタと申しますか「原典」があったのかどうかは無教養が故知らないのですが、あちらが希望(奪われた体)を取り戻したら「絶望」にたどり着いたのに対して、本作は「希望」へとたどり着けるのだろうなぁといった漠然とした予感が致します。
それは失くした当人(ホライゾン)が取り戻すために立ち上がったからではなく、彼女を愛した男がそれを望み、それを助けてくれる仲間たちがいるからでございまして、ひとりで戦わなければならなかった「百鬼丸」とのそこが最大かつ重要な違いだからでございます。
百鬼丸」にとってそれは自身だけの「希望」でございましたが、ホライゾンにとりましては自身と伴侶(?)と仲間にとっても「希望」であり、だから最終的にたどり着いた先にあったものが「絶望」であっても、共に戦う仲間たちが「希望」に変えてくれるんじゃないかなぁ、と。
第1シリーズ終了。
正直中盤までは設定が細かすぎて「気持ち」は乗り遅れておりましたが、「愛の物語」と脳内変換(笑)してからは楽しませて頂きました。
作画も「良いサンライズ」でございまして、キャラクターの表情や動きなど、全く不満がございませんで、中盤まで挫けそうになった心を救ってくれたのは「画」あればこそでございました。
物語はこれからホライゾンの奪われた「大罪武装」を取り戻すお話になるのでしょうが、7月から始まる第2シリーズだけで終わりそうはありませんねぇ。