坂道のアポロン #06『ユー・ドント・ノウ・ホアット・ラブ・イズ -You don't know what love is-』

薫がキレたお話。
これは「殻」のお話だと思います。成長するにしたがって古い「殻」を打ち破って行くお話。
薫は「痛み」を知っているから他者の痛みに敏感で気を使ってしまう。でも痛みとはその殻を破る時に生じるものなのですから本当はひとりひとりがその痛みに向き合い、自分の「殻」を打ち破る。
薫が他者の痛みまで引き受けてしまう性格だから、どうにもならない処まで「行って」しまい身動きが取れなくなってしまった、と。
星児やビートルズやら、新しいものに不寛容なのは、「今の」薫の殻には収まりきれなかったからなのではと考えてみました(笑)
「自由」になるってことはなかなかに難しいものでございます。