坂道のアポロン #02『サマータイム/summertime』

薫がジャズに目覚めたり、千太郎との距離が縮んだり、セッションしたり、三人で遊んだり、そして千太郎が恋に落ちたお話。
今週も演奏シーンの作画は見事でございまして、作画の技術的な問題はクリアされているようなので今後もこのレベルが維持されるようでございますね。
三人三様な青春が描かれておりましてここまでは甘い時間が経過しておりましたが、当然この後波瀾万丈な展開が待っているのでしょう、酸っぱい部分は期待と切なさで今からドキドキ(笑)でございます。
最近のアニメ作品では珍しく「大人になりたい少年」たちが描かれている印象を受けまして、…まあこの作品の(「現時点」では、ですが)時代設定の昭和四十年代の子供たちは皆早く大人になりたかったのですが、その雰囲気がよく出ております。
なんであんなに大人になりたかったかと考えてみますと、あの頃までは明確に大人と子供に一線が引かれていたからなんだろうな、と。
「ジャズをするにも大人じゃないといけなかった時代があったのじゃよ」とじじいのマネをしてみましたが(笑)、この作品でそういったちょっと(かなりか…)前のこの国の若者たちの生き様が描かれると嬉しいものでございます。