BRAVE10 第12話(終)『光の勇士』

イザナミノミコト」として覚醒した伊佐那海を才蔵が守ったお話。
1クールのアニメではこの辺が限界と考えられるのですが、例えば十勇士が揃った状態からお話が始まっていればもう少し物語は核心部分まで進められたような気が致します。
これは作り手の問題であると同時に、原作のファンからしてみれば許容範囲を超えた「改悪」なのかもしれませんが、アニメ作品として成立させるために大胆な脚色はもうそろそろ許されるべきなんじゃないでしょうか。
結果的に、原作とは全く異なった「味」の作品になったとしても、それが作品として「完成」していたのなら、「ああ、そういう解釈もあったのね」と認める余裕は原作ファンにだってあるんじゃないでしょうか?
まあそうなりますとアニメの作り手には今以上のプレッシャーがかかるとは思いますが、そうしたプレッシャーに打ち勝ってこそ「面白い作品」が作れるんじゃないかと考えてしまいました。…もっともお金を出す「製作」サイドがそれを望まないのであれば、アニメスタッフには何もできないんでしょうけど。
この作品は色々と昭和の香り(笑)が残っておりまして、…ぶっちゃけますと「古臭い」ところですね、BGMですとか作画レベルですとか。
ただキャラは魅力的でしたので、彼らが活躍する十分なエピソードが用意されていたらもっと面白くなったことでしょうし、伊佐那海の行く末を観る事が出来なかったのは残念でなりません。
今回全滅(!)した伊賀五人衆にいたしましても、個々に対決する場が欲しかったですし…、結局「時間切れ」が全ての原因でございますね。
この作品に限っては2期なんてものはないでしょうが(…スポンサーが「高尾」だから全くないとは言えませんがw)、もし仮に万が一(笑)2期があったならキャラの魅力を損なわない構成でお願いいたします。