あの夏で待ってる 第12話(終)『あの夏で待ってる。』

仲間たちの協力でイチカのイメージの場所にたどり着く事ができた二人。そこで過去この場所に居た宇宙人の証拠を見つけたのだったが、というお話。
恋を成就したからハッピーエンドということでもなく、離れ離れになったからバットエンドというものではございません。二人の心が固く結びつき、それが永遠となるならばこれ以上のハッピーエンドはないでしょう。
ですので、最後のカットは本当に必要だったのか疑問ではございました。
「あの夏」をフィルムの中に封じ込めたからこそ「永遠」になったのに、その最後で「その後も時は動いていました」という意味のカットを挿入してしまうのは全てを台無にしてしまう行為に感じられましてねぇ。
それにあのカットが必要だったといたしますと、そこに至る過程がこの作品のメインで然るべきではなかったでしょうか?
檸檬がMIBのエージェントという設定であったのなら、そちらを軸に地球人と宇宙人のドタバタな恋愛ものの方が良かったように見えました。どうも中途半端な印象を拭えませんで、そこが残念だったかな、と。
ストーリーといたしましては以上のようにあまり共感できる部分がございませんでしたが、画とレイアウトと見せ方という点では全く不満のない作品でございまして、長井監督には早いとこ次のお仕事を決めて頂きたいものでございます(笑)