銀河へキックオフ!! 第1話『出会い』

4月からの本放送に先駆けてBSプレミアムで先行放送。タイトルだけ見て「トンデモサッカーアニメ」だと思っていた事は内緒です(笑)
内容は至極真っ当な少年サッカーのお話。出だしも「メンバーがいなくなったサッカークラブを立て直そうと奮闘する主人公」という、これまた真っ当な作りでございまして、さすがNHKと感心いたしました(笑)
「ジャイキリ」の時も書いたのですが、サッカーを映像化して成功した作品というのは「勝利への脱出」くらいしか思い浮かばない(異論は認める!)のですが、それくらい真面目にサッカーに取り組みますと映像化は難しいかと。
一番の問題はサッカーにはプレイ中「間」が存在しないことでしょうか。まあファールやら怪我、ボールがピッチ外に出ればプレイは止まるのですが、それはほんのわずかな時間でございますし、そこにドラマを作ってもサッカーの楽しさは表現できませんし。
「プレイヤーの目線」と「(作中の)観客の目線」の移動の問題もございまして、この処理が上手くございませんとただ単にストーリー進行上のゲームとしか見えなくなり、その作品で扱う競技がサッカーじゃなければ理由がないと感じられるのでございます。
さて本作。
初回だからなのか、それとも「ハル&ゆめ太」の遺伝子を引き継ぐ「TYOアニメーションズ」の実力なのかは分かりませんが、「プレイしている楽しさ」が伝わって来る作画でございまして楽しませていただきました。
主人公の「太田翔」くんは下手なのだけれど洞察力に優れているようで、今回はその片鱗を中心に描かれておりました。…DFタイプかな?でもあの身長ですとDFは苦しいか。
非常にNHKらしいお話になりそうでございますが、この気持ちの良い作画とサッカーの楽しさが伝わる内容も続いてくれることを願うものでございます。
それにしても協力に「Jリーグ」がクレジットされているのにヒロイン「エリカ」の飼い犬の名前が「ザック」って、いいのかこれ(笑)