探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕 #12(終)『アンリエッタの帰還』

サブタイの元ネタは「アルセーヌ・ルパンの帰還」でございましたが、当然「シャーロック・ホームズの帰還(出版社によっては「生還」となっております)」とも係って(係らせて)いるのでしょう、最終回に相応しいサブタイ選択でございました。
トイズが復活したMHと戦えることを楽しみにヨコハマに帰還したアルセーヌ(アンリエッタ)だったが、肝心のMHに気付いてもらえなかったアルセーヌは探偵博のマスコットガールでMHと劇的に再会すべくコンテストに参加、舞台の上でMHと戦った(?)お話。
アンリエッタは匙投げてもいいと思うんだ(笑)
結局またトイズは行方不明になってしまいましたが、少なくとも努力して探偵を目指そうとしているシャロたちは少しは成長しておりましたし、良い終わり方でございました。
まあ積み残しは多々ございました(特に「森・アーティ」)が、こうしておきますと(あるかないかはともかくといたしまして)次期シリーズへの期待もできますし、なにより「終わらない物語」への架け橋になると存じます。
さて
前シリーズがMHたちが失くし物を探していた物語だったといたしますと、今シリーズは「アンリエッタの憂鬱」の物語でございました。
そう、今シリーズの主人公はアンリエッタでございまして、「ダメダメな彼女たちを立ち直らせようとするも本人たちにその気がなく、呆れ果てて一旦は見放したけれど、その潜在能力の高さは見放すには余りにも惜しく、結局鍛え直すことにした」という彼女の物語でございました。
…悪い男に引っかかった女性そのものですね(笑)
そういったコンセプトでこのシリーズは作られていたと考えるのですが、そのためMHは目的(トイズの復活)を見失ってしまい場当たり的なギャグのエピソードばかりになってしまっていたところが惜しかった。
どんなにバカ話に終始していても、戻ることのできる位置(トイズの捜索)というものは重要なのだな、と。
とは申しましても、オリジナルなギャグ作品(原作はございますが、内容は全く違うようなので…)で楽しませていただいた事には感謝しております。このバカ騒ぎを来週から観る事ができなくなると想像しただけで寂しさが押し寄せてまいります。
脚本・構成のふでやすかずゆきさんと監督の森脇真琴さんは別作品に移動(笑)するそうですが、…視聴できないんだよなぁ(笑)
いつかまたこの作品が「帰還」してくれることを期待しております。