ギルティクラウン phase19『贖罪-rebirth-』

葛藤の果てに見出されたいのりの想いは、シュウに罪の許しをもたらした。 そしていのりはシュウの命を守るため、自らを犠牲にし、ガイの手に落ちてしまう。 いのりを取り戻すため、闘う力も仲間も失ったまま、たった一人でガイに立ち向かうことを決意するシュウ。 だが、セガイは最後の希望を刈り取るために動き出し、葬儀社とシュウの友人に対し、執拗な攻撃を開始する。 ずっと目を背けていた自己と向き合い、全てをさらけ出すシュウ。 ――そのとき、奇跡としか言いようの無い力が、新たな運命を紡ぎだす。(公式サイト内「story」より)

「葛藤の果てに見出されたいのりの想いは、シュウに罪の許しをもたらした」らしいのですが、どの辺がそれに該当していたのか分かりませんでした(笑)し、「ずっと目を背けていた自己と向き合い、全てをさらけ出すシュウ」という部分も描写不足だったように感じましたよ。
そもそもシュウが犯した罪と申しましても、調子に乗って他人のヴォイドを取り出したこと位…、結果的に人を死なせているから罪なのかなぁ。
でもそれを言いだせば生きている人間全てが何かしらの罪を背負って生きておりますし、シュウがああした行為に及んだことを責める事の出来る人間なんて、作品の登場人物も含めまして誰もおりませんよね。
これまでのシュウの行動に罪なんかなかった、と弁護しておきたいと思います(笑)
そのシュウですが、王の力を奪われて今回立ち上がった訳ですが、あれは「王」というより人々を苦しみを一身に引き受けて浄化する「救世主」でございますねぇ。
であればこそ、いかにしてシュウは解脱したのかの描写は必要だったはずなのですが、…そうじゃないんでしょうね。
シュウは救世主にも神にもなれない、最後まで自分の犯した罪に対しての償いを探して彷徨うちっぽけな人間として生き、そして死んで逝く。だから解脱なんかはしていない、と。
内気な男の子(笑)も遠くへ来たものでございます。