ブラック★ロックシューター EPISODE02『夜明けを抱く空』

ヨミが来ない夏祭り、マトは待ち続け「傷」つく。ヨミが他者を拒絶している原因がカガリにあることを知ったマトは、ヨミとカガリがいる病室へ向かった、というお話。
ヨミとカガリの関係性が弱いように感じられまして、あの程度の「負い目」であそこまで隷属してしまうものなのかという疑問も湧いてまいります。まだ語られていない「何か」があるとすればこの限りではないのですが。
それ以上にヨミの母親の態度にもどうにも納得できかねる部分がございまして、これについても次週以降に説明があれば、と考えておりますが。
ブラックロックシューター」がいる世界がマトだけの世界なのか、それとも少女たちの夢(と書けばよいのか、他に適当な言葉がありそうなのですが、今の処見つけられませんので「夢」としておきます)の集合体なのかは分からないのですが、この現実と「夢」の世界のリンクが思春期の女の子らしい残酷さと潔癖さを表しているようで実になんとも…。
いやおっさんは過去におきましても男以外の何者でもございません(笑)から、思春期の女の子の心の内側なんてものは見たり聞いたり読んだりして仕入れた知識しかございませんし、それでは理解しきれていないということは分かってはおります。
ですから男の頭だけで考えた「思春期の女の子の内面」という意味なのですが、それは「男では理解できない」というものでございまして、…そういった意味で本作は見事に彼女たちの内面を表現しているいるように見えるのでございます。訳が分からないという意味で(笑)
本作はあの「夢」の部分がなければ少女たちの小さな日常の世界の物語にしか過ぎないのですが、あのパートがあるから妙に居心地の悪い、不安定な世界を作り出しておりますし、それこそが制作者たちの狙いなのでしょうから「成功」していると書いても問題ないでしょう。
現実と夢がリンクするのか、それともこのまま最後までセパレートなままなのか。そして彼女たちの世界はどうなって行くのか、色々と先行きが楽しみでございます。