モーレツ宇宙海賊 SAILING 6『茉莉香、初仕事する』

海賊になることを決意した茉莉香を待っていたのは厳しい(?)海賊修行の日々でした、というお話。
一足飛びに海賊王(笑)になるのではなく、その血筋から彼女に従う者たちを納得させるためにもキチンと修行している描写があったのは、佐藤竜雄監督らしい丁寧さだと思います。
監督らしいと言えば、弁天丸クルーたちとの絡みが少なくて淡白な描写もそうなのかもしれません。
まあ淡白に見えたのですが、いくら血統が良くても実績のない女子高生にいきなりフレンドリーだったりするのは「嘘」なので、遠巻きにして見ているといったクルーの反応の方が正しいのですから、これはこれでいいのか。
茉莉香とクルーたちとの付き合いは色々なエピソードを通してこれから描かれるのでしょうし、そここそがこの作品の見所でございましょう。今は期待して待つのが吉ですね。
海賊稼業としては一番難易度が低そうな業務をこなした茉莉香。
ここももっと派手な「お仕事」から始めれば「つかみ」としては最高なのでしょうが、実戦経験もない「見習い」である以上次第に難易度が上がるというものが正解でしょうね。
こういった構成ができるのも「尺」にある程度余裕があるからだと思うのですが、逆に最近のアニメは全体として余裕がなさ過ぎて可哀想になってまいります。
まあこういった社会情勢ですから資金的な問題が大きいのだと思いますが、それで剥き出しのアイデアだけで構築したような作品ばかりを作っておりますと、作品の質を低下させることになって結果的に資金回収の見込みが立たない事になるという
本末転倒
になっちゃうと思うのですがねぇ、どうなんでしょう?