パパのいうことを聞きなさい! 第5話『少女に何が起こったか』

祐太と空の想い出話など。
こういった小さなエピソードを積み重ねる事で、血のつながりのない者たちが本当の家族になって行くという展開には異論はございません。
と申しますか、取るに足らない出来事だけで一話成立させちゃう辺りは上手いと感じたのですが、であればこそ中途半端なリアリティが邪魔だなぁ、と。
この作品の問題はほんの僅かな修正で解消してしまうことでございまして、「空たちの両親がお金を残しておいてくれた」ですとか、「悠太が大学生ではなく社会人」であればこちらもお金の心配をすることなく楽しめると思うのですよ。
…でもそれじゃあ「うさぎドロップ」や「こどものじかん」になっちゃうか(笑)
まあ「若い男女」という設定が必要だったのだと思うのですが、その設定が作品の根幹、「家族になる」に微妙な影を落としてしまっては本末転倒ではないでしょうか?
莱香先輩の扱いも中途半端なまま、声優の隣人を登場させたりと整理がつかないままボリュームだけが増えております。