僕は友達が少ない 第12話(終)『僕達は友達が少ない(`・ω・´)』

という11話を受けての最終回。
結局夜空が水を掛けられて帰った感情の動きについての説明はなしでした。やはりあそこは泣くか怒鳴るかしておいた方がよかったですね。
で、全ての謎(と言うほど大したものではない)が明らかになった、と。
幼い時の誤解が解けたと同時に、夜空と小鷹は幼い時の友人関係を延長するのではなく、新しい友人関係を築いて行こうと歩き出すという終わり方でございまして、これはこれで綺麗にまとめたとは思いましたが…。
こうした作品の場合、一番大事にしなければならないものは登場人物たちの心の揺れをどうやって画にするかだと思うのですが、本作はそこがほとんど抜け落ちていた、もしくは意識的に描かなかった部分に問題があるように見えました。
まあそんなに真剣に友人関係を描いても重くなりすぎるという考えもあるでしょうし、この作品の場合コミカルな描写は楽しめたのでそちらに重点が置かれていて、そもそもおっさんの期待が間違いという可能性の方が高いのですが、折角冒頭で「エア友だち」というアイデアを披露して下さったのですから、そこから広がる物語を期待したっていいじゃないか!(笑)
表面上はコミカルに描いていても実のあるテーマを扱えないなんてことはございませんし、どうもそこら辺を避けているかのような印象の作品が多いような気がしております。
いや、なにもどの作品もしっかりとした内容を描かなければならないなんてことは考えてはおりませんが、この作品はそれが可能な切り口を見つけながら完全にはモノに出来なかったように感じられまして、実に惜しい、と。
どうせなら無茶苦茶なギャグ作品を目指していれば良かったのにな、というのが最終回を観終えた直後の感想でございます。…登場キャラは全員好きだったんだけどなー。