THE iDOL M@STER 第二十五話(終)『みんなと、いっしょに!』

グランドフィナーレ。
最終回に相応しい舞台シーンは何度も観返してしまう見事な出来でございまして、特に「READY!!&CHANGE!!!!」のシーンはそのカメラワークと相まって、大袈裟に言えばアニメ史上に残るシーンでございましょう。
細部に至るまで気を配った作画につきましては、まあテレビアニメといたしましては文句のつけようもない出来でございましたので、そこはともかく。
前半の1クールは何処かフワフワとした印象でしたが、しかしそれがアイドルという実体のないものに対する憧れを反映したような雰囲気を醸し出しておりまして、一種のファンタジーとしての面白さが楽しめました。
一転後半の1クールはアイドルになった事で虚像が実像となり、そのことで生じる苦しみや辛さというものを描く青春ものとしての楽しさがございました。
道に迷う彼女たちの悩みは特殊な職業に就いたからではなく、未知の世界に歩き出した若者全ての苦しみであり、しかしその苦しさを乗り越えた先には輝かしい未来がある。その誰しも通る、通って来た一瞬を丁寧に切り取っていたと思います。
勿論人生はここで終わりなのではなく、ここからが本当のスタートに過ぎないのですが、それはまた別のお話でございますね。半年間楽しませて下さったスタッフ各位に感謝!そしてラストカットがいつの日か実現する事を願っております。